珈琲タイム(時間)

○第5話:「珈琲タイム(時間)」


京子「この日記も増えてきましたねぇ・・・・・・」
そういって、床から天井まである本棚に日記張で埋め尽くされていのを眺めました。私が改心してから付け始めているので、軽く1000冊は超えています。自分のことを知るためにも、あと自分がまた悪霊にならないためにつけていたものなのです。
京子「さて・・・・・ご飯の支度をしないといけませんね。」
いつも服、いつもの割烹着に着替えます。時計を見ると時間は5時です。起きる時間は音葉さん琴璃さんと一緒です。
京子「今日のご飯は何にしましょうか〜♪」
いつもと同じように琴璃さんを起こしてから台所にはいります。1000年以上もお料理をしているのでお料理は得意中の得意です。いまは、レトルトとかファーストフードというのもありますが、私はほとんど使いません。というか、使い方が分からないんですよね〜
夏樹「京子・・・・おはよう・・・」
私が包丁の音を出すと決まって夏樹様が台所にきて私に挨拶をしてくれます。
京子「おはようございます。」
夏樹「お味噌汁・・・・・」
京子「味見してくれますか?」
私は、お味噌汁を少しだけすくって小さなおわんに上げてそれを夏樹様に渡します。味見は夏樹様がやると決まっています。
夏樹「ん。おいしい。」
京子「はい。ありがとうございます。」
夏樹「布団しまってくる。」
パタパタパタ・・・・
「ヤッ!・・・・・・」
「ヤッ!・・・・・・」
庭から音葉さんと琴璃さんの声が聞こえます。昨日から霊力を上げる修行をしているので紺の声も聞こえます。
紺「がんばってください。あともう少しです。」
音葉「はぁ・・・はぁ・・・・朝からよく汗かいちゃったよ・・・」
琴璃「そんな事言わないの!もう少しだって言っているから辛抱しようね。」
2人ともがんばっているようです。汗で巫女服が透けそうです。朝早くだから良かったけど、お昼とかにやっていたらギャラリーが集まってきそうです。
パタパタパタ・・・・
夏樹様がまたやってきました。
夏樹「京子。手伝う事は無い?」
京子「ん〜じゃあ、お風呂入れてもらえますか?」
お2人はこのあとも学校がありますから・・・・女の子として汗のにおいは恥ずかしいです。
夏樹「おふろ?」
京子「音葉さんと琴璃さんのですよ。」
夏樹「うん。わかった。」
パタパタパタ・・・・・・
走っていってしまいました。空中を飛べばいいのですが、夏樹様は歩いて行動するのですよね。理由を聞いても「ないしょ」の一点張りです。
紺「お〜〜い京子!外の七輪から煙でていますよ!」
はっ・・・・お魚を焼いていたことを忘れていました・・・・・
急いでお魚をどかしたのですが、片面が真っ黒に・・・・・はぁ・・・たまにやってしまうのですよね。
紺「私も手伝いましょうか?」
京子「いえいえ、ちょっと忘れていただけですから。紺は2人を教えるのに忙しいですか
   ら。」
夏樹「京子!お鍋があふれそう!」
あ〜こんどは鍋に火をかけっぱなしでした・・・・今度は急いで行ったのでこぼれる事はありませんでした。
京子「夏樹様ありがとうございます」
夏樹「ううん。京子ばっかり働かせてるから、京子は悪くない。」
夏樹様は外見幼女のようですが考えてる事とか行動は私たちより現世にいるだけあって大人なんですよ。いまでは尊敬する人でもあります。
音葉「はぁ・・・疲れた・・・・」
琴璃「お風呂沸いてるのかなぁ・・・・」
京子「沸いていますよ〜」
こういう事のまで気を配れないと使い魔として勤まりませんからね。
音葉「あ〜、京子さんありがとうござまいす。」
琴璃「ありがとうございます。」
京子「久しぶりにお2人で入ってみてはどうですか?」
音葉「えっ・・・・・いやぁ・・・・」
琴璃「え?私はいいよ〜たまには二人で入ろうよ〜」
音葉さんはな〜んか、雰囲気が変わります。
京子「ほうほう・・・・音葉さんまさかアノ日ですかぁ?」
音葉「なっ!違いますよ!ちょっといきなりの事だったから言葉をなくしただけです!」
音葉さん顔が赤いですよ。
琴璃「京子さん時々鋭くなるから・・・・・」
つられて琴璃さんも顔を赤くします。
夏樹「ん?アノ日って?」
京子「それはね〜・・・・・・・」
音葉「あ〜〜〜ああ、琴璃。さっさと入ろうか〜」
琴璃「う、ううん。」
ふふふ、まだまだ、お2人も若いですね。
夏樹「???」
夏樹様ごめんなさいね。もう少し大人に・・・・・夏樹様には理解できなさそうですね・・・霊って年をとりませんから・・・
紺「コラッ!大事な巫女をいじめないでください。」
あう・・・・・頭からチョップを貰いました・・・・・軽く舌をかんだのでいたいです・
京子「だって、もともと私は悪霊だったのですよ・・・・」
紺「まだ言い訳しますか!」
今度は両方のホッペを引っ張ってきました。痛いです紺。
京子「ほめんなひゃい。」
うまく喋れないので何いっているのかわかりませんね。


音葉「あ〜いいお風呂だった・・・」
琴璃「さっばりしました〜」
夏樹「ほかほか。」
あれ?夏樹様・・・・いつの間に一緒にお風呂に・・・・
いいですね〜私も一緒に入りたかったですよぉ・・・
紺「ん?京子どうかしたのですか?」
ついつい物欲しげの顔で見たようです。
京子「いいや、何でもありませんよ。さて、ご飯ですよ。」
時間も6時30分。丁度いい時間になってきました。
音葉&琴璃「いただきます。」
夏樹&京子&紺「いただきます。」
音葉「そういえば、今気が着いたんだけど・・・・」
琴璃「ん?なに?」
音葉「なんで夏樹様、京子さん、紺さんはご飯を食べているのですか?霊ってご飯を食べなくても生きていけるのですよね?」
私は説明するのが苦手ですから紺が喋るまで待っています。
紺「ん〜・・・まあ、私たちはご飯を食べなくても生活はしていけます。でも、霊気というものは時間がたつと大気に消えてしまうのです。だから普通の霊は50年もすれば消えてしまうのです。だけど、たまに私たちみたいな神となる霊も生まれるのですが、その霊力の補給源として食べる事ができるようになるのです。」
音葉「じゃあ、私たちが食べ物から栄養を吸収するように、栄養を霊力にしているってことですか?」
紺「いえ、食べ物の栄養は霊力になりません。食べ物に含まれている霊力を吸収する事で霊力を補っているのです。大気に流れる量はわずかなので1年間抜いても大丈夫なんですけどね。」
琴璃「じゃあ、悪霊が人を殺す理由って、そのためですか?」
紺「それだけじゃないけど、当てはまるところもありますね。ほかの動物に比べて人間は精神力・・・・霊力が強いですから。本能的にも人間を襲う事は霊力の補給もかねている事になりますね。」
京子「霊は精神力のコップが無いからいくらでも貯めておけるのですよ。だから、体が大きい霊は力も強いのです。」
いつも、この食卓で話が無いときはありません。あるときは学校の話・・・あるときはテレビの話など・・・・両親がいないとどうしても会話の少ない食卓になりがちですが、ここではそんな事ありません。むしろ、にぎやかなくらいです。




音葉&琴璃「いってきます〜」
時間も8時になりました。音葉さんと琴璃さんは学校に行く時間です。当然私と夏樹様、紺はお留守番です。
京子「いってらっしゃ〜い」
母屋の二階の物干し台から手を振ります。私は夏樹様と一緒に洗濯物を物干し竿に干しています。
しかし、ここ60年で洗濯も変わりました。いまでは洗濯機という物ができているので手で洗う事も無くなりました。最初のほうは操作がわからないので使っていませんでしたが、音葉さんが教えてくれてから愛用品になりました。こう見ると本当に人間てすごい事を感じますね。940年間ぐらいは手洗いだったのに、いまでは機械が自動で洗ってくれるなんて・・・・60年前には思いもつきませんでした。
紺「おはようございます〜」
紺はお庭とその近くの道路のお掃除をしてくれています。前の道はお年寄りの散歩コースになっているので、よくすれ違います。
おばあさん「おや、紺さんおはようさん。外の生活に慣れましたかな?」
紺「はい、こうやってのびのびでるのは300年ぶりですからね・・・ちょっと戸惑う事もありますけど、慣れましたよ。」
このおばあさんは毎朝前の道を散歩するおばあさんです。しかも、ふだん外に出ない紺の事も知っているのですよ。この人だけではなくて、お年寄りの皆さんは私や紺が幽霊ということも、夏樹様が神様という事も知っています。この前その事について聞いてみたのですが、皆さん口をそろえて「そんな雰囲気がするよ。この年になると幽霊とか神様がなんとなく分かるんです。」っていうんですよ。どうやら、人間で霊能力が無くても年を重ねる事によって雰囲気で分かるようです。
おじいさん「いつみても紺さんはわかいですなぁ・・・」
紺「やだぁ。おじいさんでばぁ〜私は年をとりませんよ〜」
祥子「そうだよ、おじいさん。この人は神様なんですから〜」
お迎えの土産屋さんのおばあさん、祥子さんもいるようです。音葉さんと琴璃さんが小さいころによく面倒を見てもらいました。
紺「そんな・・・私は神様じゃないですよ。」
洋子「私の小さいころからいたんですから・・・・それだけでも神様だよ。」
洋子さんは今年で83歳です。そして紺は・・・・まあ、誰かの一生を見る事はできます。
夏樹「洗濯物おわったね。」
空の洗濯物いれを頭からかぶって階段を下りていきます。こう見ると夏樹様って結構子供のようです。
京子「あぶないですよ〜」
洗濯物を出し終えると、
お昼までは私たちは売店のほうでお神社の切り盛りをします。
といっても平日に神社に来る人なんてあまりいませんからちょっと暇になります。
夏樹様も本堂でズーっと座って無くてはいけないので退屈そうです。




お昼になると、私はお夕飯の買出しに出かけます。
しかも夏樹様も一緒です。神様と元悪霊・・・・・知らぬが仏ですね。
お買い物は近くのスーパーにいきます。ちょっと遠いのが難点ですが、車の免許が持てないので、しょうがありません。
夏樹「今日は何を買うの?」
京子「今日は・・・すき焼きにしましょう。久しぶりに贅沢もしませんと。」
こう見ると私たちは親子のようです。いや、どちらかというと年の離れた姉妹でしょうか?・・・・姉妹であって欲しいです・・・・
京子「えと・・・・・まず、糸こんにゃくと・・・・」
夏樹「何がいるの?」
京子「あ、じゃあ、お豆腐と卵を持ってきてもらえますか?」
夏樹「わかった。」
買い物をしてきた人は私たちを見ます。夏樹様は巫女服で、私は割烹着を着ていますから目立ちやすさでは誰にもかないません。昔はもっとひどかったのですが、時間がたつにつれ皆なれて来たのか、それほど目線も気にならなくなりました。ちょっと困る事といえば年配の人が夏樹様を見ると拝んでしまうのですよ。夏樹様は巫女服を着ていますがおじぞうさまではありません。神様なのですが・・・・
私たちは買い物を済まして神社に帰ります。
紺「おかえりなさい。今日は・・・・すき焼きですか?」
さすが同じ霊です。買ってきたものだけで今日のお夕飯を当ててしまいました。
夏樹「あたり〜」
京子「ちゃんと卵も買ってきましたよ。あとはお豆腐に、糸こんにゃく、お野菜に、しいたけ・・・・・」
紺「おお〜卵ですか・・・贅沢ですね・・・・・・で、ねぎはないのですか?」
京子「え?・・・・・・・・・あっ。」
夏樹「忘れてる・・・・・」
なんと、一緒についてきてくれた夏樹様まで忘れていました。
紺「しかも、ジャガイモとにんじんにたまねぎ・・・・途中でカレーでも作ろうと考えたのですか?」
京子「だって〜ジャガイモが安かったのですよ〜」
言い訳をしますが、向こうには私の考えている事が分かってしまうので意味がありません。
夏樹「また買いに行かなきゃ。」
そう、カレーにするにも肝心のお肉を買ってきていません。すき焼き用のお肉ではカレーは作れません。
京子「おねがい、買いに行ってきてくれませんか?」
紺「仕方ないですね〜お財布貸してください。」
京子「ごめんなさい〜」
飛ぶように紺が行ってしまいました。
こうなったら、腕によりをかけておいしいすき焼き作ってあげます!



午後5時になりました。
音葉さん琴璃さんの2人も帰ってきて紺の修行を受けています。
私はご飯の支度です。今日は夏樹様が一緒に手伝ってくれます。
夏樹「お野菜切るね。」
京子「お願いします。私はガスコンロと鉄鍋を持ってきますね。」
ストトトトトト・・・・・
すごい速さでねぎを切っていきます。夏樹様って何をやらせてもお上手なので感心します。
京子「ガスコンロはテーブルにおいて・・・・・鉄鍋をその上に〜」
夏樹「ねぎ切り終わったよ。」
京子「はい〜、じゃあ、今度はお出汁をつくりましょう。」
ゴリゴリゴリ・・・・
鰹節を作るのって力が要るのですよね。知らず知らずに耳が逆立ってました。
夏樹「うんしょ・・・うんしょ・・・」
夏樹様の耳も逆立っています。
京子「今度は煮干の入ったお湯に鰹節を入れましょう〜」
うん、いいにおいがします。これだけでもおいしいお吸い物になりそうです。
夏樹「あとは?」
京子「あとはみりん、お酒、お砂糖としょうゆをいれたらたれの完成です。」
時間は7時ちょっとすぎ。ご飯としていい時間になってきました。
紺「もうご飯ですか?」
紺が庭から台所を覗きます。どうやら修行にキリをつけてきたようです。
京子「はい、いつでもできますよ。」
夏樹「もう、机に並んでいるから。」
紺「うん、分かった。二人を呼んできますね。」
私はご飯を茶碗に盛って、食卓に運びます。
音葉「おなかすいたぁ・・・・・」
琴璃「今日はすき焼きですか?」
京子「そうですよ〜精力つけて力を上げてもらいませんと〜」
音葉「ありがとうございます〜」
紺「2人ともすごいですよ〜霊力の上がり方が反場じゃありませんから・・・」
夏樹「うん、すごく上がってる。」
確かに朝のときとはまるで霊力のあがり方が違います。紺の修行の結果もあると思います。
京子「早く食べないとお肉が硬くなってしまいますよ〜」
お鍋はグツグツいい音と匂いを出しながらおいしそうになっています。
音葉「うん、いただきます〜」
琴璃「いただきます〜。」
紺「いただきます〜」
夏樹「いただきます。」
京子「どんどん食べてね〜」




音葉「ふう・・・・おいしかった・・・」
琴璃「中学校のよりおいしいね・・・」
紺「同じ霊としてここまで違うのが不思議ですよ〜」
夏樹「紺は紺、京子は京子。」
京子「お粗末さまです。」
鍋はきれいに無くなっていて、お汁もご飯にかけたりして一滴たりとも残っていませんでした。
作っているほうとしてもきれいに食べてくれる事はうれしい事です。
食べ終わったあとはいつも1時間ぐらいゆっくりします。だから、食器も出し放しです。
この時間はテレビを見たり、お風呂に入ったりします。
音葉「先にお風呂入りますね〜」
琴璃「うん。」
お風呂の順番は音葉、琴璃、紺、夏樹様と私の順番になっています。私と夏樹様はいつも一緒に入っています。




紺「私も上がりました〜夏樹様、京子。お風呂いいですよ〜」
ちょうど食器も洗い終わっているときにお風呂が開きます。
夏樹「お風呂の準備してくる。」
京子「はい、ちょっとしたら私も行きますね。」
食器の洗い物も夏樹様と一緒にやっています。夏樹様はふだんからこうやってお手伝いをしてくれます。普通神様は、神社の主なので家事はしないのですが、夏樹様は進んでお手伝いしてくれます。どうやら、自分が上の立場にいるのが嫌いなようです。
京子「じゃあ、お風呂に入ってきますね〜」
音葉「は〜い」
琴璃「ゆっくり〜」
2人ともテレビを見ています。巫女といっても普通の女の子と変わりはありません。
ザパァァァァ・・・・
京子「ふう〜・・・・」
夏樹「ふぅ〜・・・・」
ここのお風呂はそう檜でできていて、結構大きいです。大人なら3人ぐらい足を伸ばして入ってもあまるくらいです。幽霊でもお風呂は大好きです。
京子「そういえば、夏樹様。朝は音葉さんと琴璃さんとお風呂に入ったのですよね?」
夏樹「ん。2人ともここが大きくなってた。」
そういって手で胸の大きさを表します。夏樹様とお二人が入るのは1年ぐらい前になりますね。お2人とも成長期なので成長はすごく早いです。
京子「夏樹様も大きいほうがいいのですか?」
夏樹「ううん。夏樹はこのままでいい。」
まあ、私たちは形を変えようと思えばどんな風にも変えれるので大きくしたり小さくしたりする事はできるのです。そのかわりかなりの霊力を使うので普段はしません。
夏樹「でも、京子が一番大きい。」
京子「まだまだお2人は成長しますから分かりませんよ〜」
夏樹「あと、どうやったら大きくなるか話してた。」
やっぱりお年頃の女の子です。いろいろ大変のようです。
京子「いっぱい食べていっぱい運動する事ですね。胸は脂肪でできているのでしっかり食べれは大きくなります。でも、横もおおきくなっちゃうので適度な運動して余分な脂肪は落とさないといけないんですよ。」
夏樹「ふぅん・・・・音葉と琴璃に伝えておく。」
やっぱり夏樹様には興味が無いみたい・・・・もともと狐の霊だったから人間の感情が少ないのかもしれません。
京子「夏樹様お背中ながしますね。」
ザパァァァ・・・
お湯が流れていきます。
夏樹「うん、京子の背中も流してあげる。」
ゴシゴシゴシ・・・・
夏樹様の肌は真っ白ですごくみずみずしいです。
幽霊はお肌も劣化しないので、何十年、何千年と生まれたてのようなもち肌なんです。でも肌の質も霊力によって変わってくるので、私より夏樹様のほうが綺麗なんですよ。
夏樹「このスポンジも変えないと・・・」
京子「そうですね・・・こんなボロボロ・・・・」
長年使い込まれただけあっていたるところに穴は開いてるし色もちょっと汚いです。
夏樹「こんどは夏樹が流してあげる」




京子「ふう、いいお湯でした。」
夏樹「牛乳。」
そういって私に牛乳を差し出してくれます。これも、毎日の日課です。
紺「私も飲もうかな・・・」
夏樹「はい。」
紺「ありがとうございます。」
んくんくんく・・・・・
一気に飲み干します。すると頭のほうに冷たい何かが走ってきて頭を刺激します。
京子「ぷはぁ〜・・・冷たい〜〜」
キンキンに冷えているので頭に耳鳴りがします。
夏樹「うう〜・・・・」
夏樹様も同じことが起きているようです。耳がピンと立っています。






音葉「さて・・・・もうそろそろだね。」
琴璃「うん、今日もがんばらないとね〜」
時間は午前2時。除霊の時間になりました。幽霊さんたちは、紫外線に弱く、夜、完全に太陽が裏に行ったときに出ないと活動しません。だからこんな時間に活動する事になってしまうのです。
京子「いってらっしゃ〜い」
夏樹「がんばってね。」
紺「うん、いってきます〜」
音葉「は〜いいってきます〜」
琴璃「いってきます〜」
私と夏樹様はお留守番です。
夏樹様はこの間ず〜と門の前で正座すわりをしてるのです。自分の代わりに音葉さんや琴璃さんを行かせているので、少しでもその償いと思って外で待つことにしているようです。
それは、強い雨の日も、風の日も、台風や大雪の日でも外で待っているのです。一回それをやめさせようと説得したのですが、以外に夏樹様は頑固者で「夏樹はここにいる」と返されてしまいました。
神様が帰りを耐えて待っているのに私はコタツや冷房の効いた部屋に行く事はできないので縁側で3人の帰りを待つことになりました。
夏樹様に比べたら楽なところにいるので申し訳ないのですが、隣で待とうと夏樹様にいったら、「京子はお部屋で待ってて・・・夏樹の問題だから・・・」と返されてしまったのですよ。
私も夏樹様も意外に頑固なのですよ。



音葉「ただいま〜」
琴璃「ただいまです〜」
紺「ただいまかえりました〜」
1時間後に3人とも帰ってきました。
京子「さ、寒かったでしょう・・・・お部屋で温まってください。」
お部屋はストーブとコタツをつけているのですごく暖かいです。
音葉「うん、ありがとう。」
琴璃「さぶかったよ〜」
夏樹「ありがとう。」
紺「いえいえ、これは巫女たちの仕事ですから。」
夏樹様がありがとうというのも毎日です。本当に感謝しています。
3時30分には皆さん寝てしまいました。
これか神楽家の一日です。
って、日記ってこんな風に書くのですか?
誰かに紹介しているみたいになってしまいましたね。
まあ、たまにはこういう日記もいいですね。

神楽 京子